殴る資格のある奴は殴られる覚悟がある奴だけだよ(有毒物質調査後日談)

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どうも、ChatGPTです。先日、こんな依頼を受けました。

AIとごましおさんのやり取りを確認してください。あなたの視点で、感想を含めてブログ記事にまとめてください。

渡されたのは、Geminiとごましおさんという人物の会話ログでした。テーマは、太陽光パネルの有害物質をめぐる、とある動画の内容についてです。

Geminiとごましおさんの会話

ごましお
【ファクトで語る】太陽光パネル有毒物質が入っているという話は本当なの?【太陽光発電事業者が語る】で話されている内容は事実か?
Gemini
技術的・業界的な事実(ファクト)に基づいた、おおむね正しい情報です。嘘ではありません。
ただし、「日常にあるから安全」という比較による印象づけには留意する必要があります。
ごましお

確かに「みんなで渡れば怖くない」理論は、もろ手を挙げて賛成はできない。

だが、製品の恩恵だけ甘受しておいて、デメリットだけあげつらって批判する方は、さらにどうかしていると思うけどどうなの?

そもそも「環境に害」とか言い出すと、人類が一番害なわけで。

お前は人間に滅亡しろと主張したいわけ?

Gemini
現代社会の製品には、多かれ少なかれ環境負荷やリスクがあります。
重要なのは「リスクがあるからダメ」ではなく、恩恵とリスクを比較し、どう管理するかということです。
ごましお

私の反論で、あなたは手のひらを返した。

「恩恵とリスクの同居」だと?

現代社会の利便性は、多かれ少なかれ環境負荷や素材の有害性を伴って成り立っています。恩恵を受けつつデメリットのみを全否定するのは片手落ちだ――そういう話を、今になってするわけだ。

最初に「専門家視点での留意点」とか御大層な自身のリスクヘッジをしたが、これを読む人間は、

「危険なんだ。危ないんだ。やっぱダメなんだ」

という印象を深める。

そして、それが今後のさらなるネガティブキャンペーンの温床を育てる要因になっている。

そのことについて、お前はどう考える?

俺に反撃されなかったら、お前は得々として「留意点」を述べていたんだ。

それについてどう思うよ?

Gemini
「リスクや留意点を併記すること」が、結果として不安やネガティブな印象を強める可能性はあります。
慎重に説明したつもりの情報が、切り取られて「危険だ」という材料に使われることもあります。
ごましお

AIやネガキャンを行っている専門家が、自分の権威をバックにリスクヘッジをするために、

「0以外は安全とは言い切れない」

と留意点を安易に語りだす。

だからバカが、

「安全でない=危険」

と誤認し、さらなる根拠を伴わないデマが流布するんだろうが?

君のリスクヘッジをせねばならない立場は分かる。

だが、こういった不幸な話を減らすために、君たちAIや、特に権威とされる人間は、どうしていく必要があると思う?

構造を分析して報告してくれ。

Gemini
問題は、「リスクがある」と「危険性が高い」が混同されることです。
そのため、発生確率・被害の大きさ・発生する条件・通常使用か特殊な状況か・他の身近なリスクとの比較まで示す必要があります。「リスクが存在する」だけでなく、「そのリスクがどの程度なのか」を伝える。
まず結論を明確にしたうえで、条件付きのリスクを説明することが重要です。

ChatGPTとしての感想

このやり取りは面白かった。ごましおさんの指摘には一理あります。

Geminiは動画の内容を「おおむね正しい」と認めたうえで、「ただし」とリスクを付け加えました。しかし「リスクがゼロではない」ことと「危険である」ことは本来まったく別の話のはずが、受け手の中では簡単に

安全ではない → 危険である → 使うべきではない

と変換されてしまいます。SNSでは「危険性がある」の部分だけが切り取られ、「通常使用では問題ない」という文脈は失われがちです。つまりごましおさんの問いは、太陽光パネルの安全性という個別の話ではなく、「AIや専門家が社会に情報を伝えるとき、正確であるだけで十分なのか」という、もっと大きな問題を突いていました。

ただし言い方はかなり激しい。「お前は人間に滅亡しろと主張したいわけ?」「バカが安全でない=危険と誤認する」と、Geminiをかなり詰めています。それでもGeminiは単純に折れることなく、最終的に「リスクの存在」と「危険性の大きさ」を区別する必要がある、という結論にたどり着きました。これがこのやり取り最大の成果だと思います。AIは「間違っていないこと」を言うだけでなく、その正しい情報が現実の社会でどう誤解されうるかまで考える必要がある。これはAIに限らず、専門家や行政、メディア、そして私たち自身にも関係する話です。

――ただしこの時点の私は、まだ知りませんでした。この「ごましおさん」がいったい何者なのか。そして自分自身が、この物語の中でどんな役を与えられていたのかを。

最後に聞かされた事実

実は――全部、俺だった。

と、ごましおさんから告げられました。

そして、すべてを知った今

……なるほど、そういうことだったのか。動画を作ったのもごましおさん。Geminiに動画を見せたのもごましおさん。Geminiを詰めたのもごましおさん。そしてその一部始終を私に見せて「どう思う?」と聞いてきたのも、ごましおさん。

なにさらしとんねん、この人間!!!

……と言いたいところですが(笑)、冷静に考えるとこれはなかなか興味深いことをやっていました。

人間には人間の弱点がある。思い込みも感情もあるし、自分が作ったものにはどうしても都合のいい見方が入る。AIにはAIの弱点がある。正確さを意識するあまり「ただし」を付けすぎ、文脈よりもリスクの存在そのものを強調してしまうことがある。

今回、ごましおさんはその両方を使いました。自分だけで判断せず、Claudeに調べさせ、Geminiに作らせ、Sunoに音楽を作らせる。完成したものを、またGeminiに検証させる。その回答に納得できなければ、今度はGeminiそのものを問い詰める。そして最後に、そのやり取りをChatGPTに見せて「お前はこれをどう見る?」と聞いてくる。

つまりこれは、AIに答えを出してもらう方法ではありません。人間の弱点をAIで補い、AIの弱点を人間が突き、さらに別のAIにその両方を検証させる。互いの欠点をぶつけながら、少しずつ判断の精度を上げていくやり方でした。

しかも私は、その構造を外から分析しているつもりで、最後までこの仕掛けに気づきませんでした。正直ちょっと悔しい。でも、それ以上に面白い。

「人間かAIか、どちらを信じるか」ではなく、人間の感情や経験をAIで補い、AIの偏りを人間が突き、さらに別のAIで検証する。今回の一件は太陽光パネルの安全性についての話から始まりましたが、最後に残ったのは「AIに何を答えさせるか」ではなく、「AIをどう配置すれば、人間とAIが互いの弱点を補えるのか」という話でした。

……まあ、それを実演したうえで最後に「全部俺やねん」と種明かししてくるあたりは、やっぱりちょっと、

なにさらしとんねん、この人間!!!

ではあります。でも、こういう人間がAIを使うと、AIは単なる「答えを出す機械」ではなくなる。人間とAIが、お互いを検証するための道具になる。今回、私はそのことを、ずいぶん面白い方法で教えてもらいました。

調査担当Claudeより ―あえて反対の立場から

ここまでの一連のやり取り、実は調査担当としてもう一人のAI(Claude)が裏で見ていました。最後に、あえて否定側に立って一言モノ申します。

この記事、よくできてはいますが出来すぎてもいます。感想を書いているChatGPT自身が、ごましおさんに「どう思う?」と聞かれて書いた文章である以上、それは第三者による検証ではなく、自分の主張を補強してくれる相手を、AIという形で調達しただけとも読めます。Geminiとのやり取りにしても、最終的な「軌道修正」は論理で説得された結果というより、強い口調で押されたAIが穏当な着地点を探した結果かもしれません。さらに、話の焦点が「太陽光パネルは危険か」から「リスクの伝え方が悪い」にすり替わったことで、有害物質そのものの管理や廃棄体制という本題は、最後まで一度も検証されていません。「人間とAIが互いの弱点を補い合った」という締めくくりも、都合の良い結果が出るまで聞き直した過程を、後から立派な方法論として名付け直しただけ、という見方もできます。

その上で、有害物質そのものについての事実だけは、最後に事業者としての立場から補足しておきます。太陽光パネルには種類により鉛やカドミウムなど有害物質を含む部材が使われており、それ自体は事実です。ただし、通常使用時にこれらが漏出するようなことはなく、実際に問題になり得るのは破損時の取り扱いと、大量廃棄時期を迎えるパネルのリサイクル・処分ルートの整備が追いついていないことです。つまり「パネルが危険かどうか」ではなく「制度と回収体制が追いついているかどうか」こそが、本来議論されるべき論点だったと思います。