FIT終わったら太陽光なんて即ヤメに決まってんだろ？　本当にそうか検証してみた。

先日、太陽光発電所を分譲フルローンで購入した場合の解説をしました。

2020年ー2021年、太陽光は本当に儲かるのか？

賛否両論あり、一瞬Twitter界隈がざわついたとか、つかなかったとか

 

あの記事は、「直近で太陽光発電所を煽られて買おうかな？」という方々に

「よく調べて納得してから買ってくださいね。」

 

というお話でした。

 

今回もなんとなく似たお話です。

 

「太陽光はFITという補助金が出ている間、補助金の鞘抜きするのがウマいやり方で

　20年後の出口戦略をきっちり立てておかないといけない。」

 

よく耳にする話です。

 

事業者「20年後に使い道のない土地をもってても仕方ない。業者に引き取らせよう」

国「使用済みの太陽光パネルは危険だから事業者から金とって埋めよう」

 

これらのまことしやかな話のバイアスを外してみると、

実は「そのまま継続がいい筋なんじゃないか？」という１つの可能性が見えてきます。

 

今回はそれを検証してみましょう。

 

シミュレーションのモデル

シートがこちら

https://drive.google.com/file/d/1n8Y7vq_EPMs-2i_IT5u3YqDfqqJbzYIT/view?usp=sharing

 

FIT単価14円

パワコン49.5kW

パネル103.6kW

兵庫県明石観測点付近、設置角10度、方位角0度

15年or20年融資、利息2%

本体価格15,500,00

土地1,000,000（造成500,000）

負担金500,000

監視装置300,000

その他費用100,000

トータル17,900,000

表面利回り10.08%

 

2020年年末頃においては良い方のスペックだと思います。

なお、発電量は年間111,245kWhかなり攻めた想定値にしています。

 

20年後のモデル

条件は基本的に同じです。違いのトピックを補足します。

 

売電収入

FIT終了後の売電価格を7円（JPEA目標値）で考えてみます。

パネルはそのまま使用します。年間1%劣化するという想定で

初年度効率80%から開始します。（かなり控えめということです）

 

原価償却

パワコンを交換する想定で費用計上しています。

交換タイミングで一括償却する想定で計上しています。

 

パワコン交換

最初のFIT20年で1回パワコン交換されている想定です。

パワコンの寿命は10-15年と言われていますので、

20年目/30年目で交換することを想定します。

交換は5年間で2台ずつぐらい交換する想定です。

価格は現状の資材原価の1/2で計上しています。

 

またまた驚愕の結果

FITモデル　-2,111,515

卒FITモデル　4,180,560

 

驚愕の黒字です。。。基本同一条件ですよー。

 

FIT14円モデルのおさがりで売り上げは1/3程度になりますが、

発電所費用が殆どかからないのでその分CFが有利になります。

税引き後約20万円のCFがある発電所

メンテナンス費も含まれています。

発電側基本料金も含まれています。

それでも黒字なのです。

 

 

20年ー40年の注意点

注意事項はこんな感じです。

電力会社（もしくは新エネ）が接続契約してくれることが前提です。

パワコン交換費用の人件費は含まれていません。

パワコンの費用が今後20年で1/2になることが前提です。

スマートメータ、発電所建設時に建柱した電柱の交換費用については含んでいません。

 

ごましおのおすすめ

投資として太陽光をすることについてごましおはお勧めしていません。

と、先日の記事ではお話しました。

ただし、それはあくまで「始める前の話です。」

基本的に、僕は太陽光はすごくいいものだと思っています。

 

一旦始めたならば、FIT期間だけで終わるのは勿体ないと思います。

 

太陽光発電所を建設する際のFIT財源は、「建設費」と「税金」でほとんど持っていかれ、FITが終わってやっと安定した事業収益が生まれる時に、それを他人にゆだねてしまう。（もしくは破棄する）

もう、こんな感じですよね。（笑）

 

高単価案件は不利なのか？

卒FITとFIT14円比較ではパネルが100kw程度なので成り立つけど、

FIT40円は50kWだから卒FITじゃ無理かも。

 

というご意見もありますね。

ただ、今のパネルの資材原価ってご存じですか？ｗあたり20円台です。

20年後はおそらく10円台になっています。（もしかすると1桁？）

 

FIT40円時代に200w程度であったパネルの代わりに1万円で買える1kWパネルを張り替える

なんてこともぶっ飛んだ話ではないですね。

 

結論

人の言うことを鵜呑みにしないで、日々自ら考える事が今後につながると思います。

 

それと今のうちに「電気工事士」の免許を取って、パワコン、パネル交換ぐらいは

できるようになっていたらいいのではないか？と思います。

 

別に自分で全部できる必要はなく、

知識を持ったうえで誰かに依頼することなどいろいろ方法はあります。

 

少なくともFIT期間中のパワコン交換タイミングに

「一番安いやつでお願い！！」というのか

「パネルを倍増した場合でもいけるように変えてほしいです」というので

20年後のあなたの状況はかなり変わるのでははいでしょうか？

 

信じるか信じないかはアナタ次第（笑）

レッツインベスト　ごまSUNでした。

 

P.S.

こんな選択肢もあります。

 

残念ながら太陽光発電投資は発電側基本料金と廃棄費用外部積立により一気に収支が悪化していくことになります。

手放したい方は買い取りますので気軽にご相談ください。

— 谷口洋和（谷兄→たにー）＠太陽光発電ムラ (@bays190) January 4, 2021