ワクワクしたい人の為のFIP運用を想像してみる Part3

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FITは系統連系したら発電しただけ売電という形ですよね。

※余剰は使った余剰電力をそのまま売電。

FIPで一番わからないのが

・発電事業者は計画作って、計画と違う実績なら罰金払ってね。

という運用

恐らくこうなるであろう!という運用を大予想しましょう。

発電計画

本日30分単位でどれぐらい発電します。というのが運転計画な訳です。

FIPでは発電所毎にこれが必要になるようです。

はたして再エネでできます??

個別の発電所で正確に予測することはなかなか難しいですよね。

現在こちらの予測最前線は「一般送電事業者」のでんき予報ですね。

あまり細かい事までは分かりませんが、

気象情報と実績データから結構な精度で再エネの発電予測ができています。

ディープラーニングとかで学習させているんですかね。

いずれにしても、個別の発電所の予測は現在の技術ではかなり難しく

ある程度束ねた形での再エネ発電所の予測はそこそこできる。

というのが実力値だと思います。

この形は今後も変わらないのかなと思います。

恐らく予測ロジックやデータは一般送配電事業者かアグリゲータ単位で統括され

発電所には出力割とかで落ちてくる形になるんじゃなかろうか。

その代わり解列やメンテナンス計画などはすべて上位系統に報告義務が出てくると思います。

そんな運用になるでしょうね。

より一般的な発電所の運用に近くなってきます。

ただ、計画の主管はあくまで上位系統という運用になりそうですね。

インバランス

「発電事業者の都合で発電したものはすべて買い取ってもらって当たり前」

の考え方から

「系統の同時同量を最優先で守り、安定したインフラを常時提供する」

という考え方にシフトしないといけないのがこの話

次に理解しないといけないのがバランシンググループという考え方です。

いろいろな形式の発電所(電源)を混ぜてバランシンググループというグループを作り

グループ毎に計画と実績を合わせるというやり方ですね。

こうすることで、自然まかせの部分のある再エネ+調整電源である程度のバランシンググループを形成できるであろうと考えられています。

調整力(柔軟性)としては、LNGをはじめとする高効率火力発電や蓄電池が挙げられます。

ソーラーに蓄電池を連携させないとFIPでの意味合いはちょっと薄そうですね。

運用としては、状況に応じて下げ(需要>供給)時はソーラー+蓄電池放電、

上げ(需要<供給)時はソーラー分を充電という形の対応になりますね。

これらの判断は基本的に上位系統で判断することになり、

末端の発電所は原則指示を受け入れる以外の選択肢はないと思います。

全てはロジックの指示のもと、基本的な考え方は

・同時同量

・メリットオーダー

となると思います。精算についてはまだまだこれからの詳細設計次第でしょうか。

というわけで、インバランス特例がなくなると運用の雰囲気が変わってくることが予想できます。

接続対象

現状の発電所から制御系統が1つ追加される形になると思われます。

接続先は

・一般送配電事業者

・アグリゲータ

・小売事業者

のいずれかになると思われます。

つまり、出力制御装置と似たような形の装置を1つ追加してそいつの指示のもと発電する感じですかね。

さて、未来は見えましたか?

・FIT

・卒FIT

・noneFIT

・FIP

これらインバランス対応含めちょっと整理が要りそうですね。