ワクワクしたい人の為のFIPの仕様を読んでみる Part2

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前回の記事ワクワクしたい人の為のFIPを分析してみる Part1

の方が全然わかりやすいと思いますが、現在経産省で話をされている

https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/023.html

をめちゃめちゃデフォルメしてみました。

まだ話し合われているので柔らかい感じですが、だいたいこんな感じです。

デフォルメしてもめっちゃ分かりにくくつまんないですね。

超デフォルメ版

 ・発電事業者は計画作って、計画と違う実績なら罰金払ってね。

・発電した電気は市場価格+プレミア+αで買い取ります。

・FIPもFIT→FIPもトータル20年ね。

デフォルメ版

【論点1】
FIP制度の詳細設計に向けた基本的な方針

・市場価格+インセンティブのシンプルな仕組みにする。

【論点2】
交付対象区分の決定及び入札を実施する交付対象区分等の指定

・2022年度からFIP開始したいなー。
・50kW以上(高圧・特高)が対象だよー。
※低圧は当面対象外だよ
・FIT→FIPはあり
・FIP→FITはなし

【論点3】
基準価格(FIP価格)及び交付期間の決定

・FIPもFITと同じようにソーラーは20年
・2022年度から基準価格を設定して基準価格にFIP単価が近づくように設計する。
※基準価格が年次で洗い替えされるのかどうかが??

【論点4】
卸売電力取引市場の価格の参照方法
・卸売市場価格を参考にエリアプライスを元に1ヶ月のプレミアム価格を決定する。

【その他論点】
出力制御が発生するような時間帯におけるプレミアム
・電気が余っている時はプレミアムを付けません。

【論点5】
卸売電力取引市場以外の価値の取り扱い
・非化石価値取引市場、需給調整市場での付加価値分をもらえるようにできるよ。

【論点6】
バランシングコストの取扱い
・インバランス抑制した方がメリットが出るようにしたい。
※ここは要注意

【論点7】
出力制御におけるFIP電源の取扱い
・出力制御はFITと同様に適用。オンライン化が必須

【論点8】
蓄電池併設の取扱い
・全部再エネ由来の電気であれば蓄電した電力を売ってもプレミアつけるよ。
・2022年以降新規であれば蓄電池を後付けでも単価変更なしでいい(かも)

【論点9】
オフテイカーリスク対策
・電気を売っている小売りと取引できなくなっても救済措置を用意するよ。

【論点10】
離島・沖縄地域の扱い
・離島ならFITのままでいい(かも)

【論点11】
発電事業計画及び定期報告
・FIPでは発電計画を作ってね

【論点12】
再エネのアグリゲーションを促すための課題
・FITからFIPへの移行を一部認める
・バランシングコストを払うよ
・事後的蓄電池併設の優遇を考えるよ

全般的に見るとFITと同水準の売電価格に調整しつつ

ピークシフトできる仕組みにしたら+α儲かるような感じにしてますよ

と言う事が言いたいのではなかろうか。

現段階での感想としては

良い点

 ・ピークシフトについて可能性を感じる。

怖い点

・これ融資着くのかしら?銀行が納得する説明が難しそう。

・卸売価格の乱高下もあり制度的に熟成が必要な気がする。

 ・ソーラーでインバランス特例を手放すのが怖すぎる。