「脱炭素社会」の実現に向けてカギを握るとされるのが、太陽光など再生可能エネルギーの普及です。しかし、太陽光発電施設の建設を規制する内容の条例を設けている市町村が、この3年で3倍以上に増えたことが、NPO法人の調査で分かりました。景観を損ねることなどを懸念する住民の声が背景にあります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201212/k10012761211000.html
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とある人の話
農家の息子で町に働きに出ていたサラリーマンのAさん
親も体が動かなくなり山に行けない状態となったため
しかたなく広大な山林を親から相続したものの、
自分は一切山を触ったこともないし触る気もない。
草刈りどころか、間伐もできず杉山は荒れ放題
麓は竹で占領され山に入ることもできない状態となってしまった。
近所から景観が悪いとクレームがはいり仕方なく森林組合に相談したところ
手入れをしてもらえることになったものの費用がかさむばかり
間伐材をバイオマス発電所に引き取ってもらう事になったものの
費用は相殺できず赤字。
幸運が舞い降りる
そんな中、Aさんのところに大手建設会社から連絡があった。
Aさんの山を買いたいとのこと、聞けば太陽光発電所を作るとのこと
Aさんは「これで負の遺産からサヨナラできる。」
と喜び建設会社と契約をして山林の手付金をゲットしました。
残金は事業計画認定とその他法令関係の許認可が出てから決済することになりました。
死馬に鞭
1か月後、Aさんの山には「反対運動」ののぼりが間断なく建てられました。
「景観を損ねることなどを懸念する住民の声」です。
何度も話し合いが持たれましたが、話はまとまらず、
建設会社は発電所の施工を断念、山林の売却の話はなくなりました。
かくして「負の遺産」はAさんの手に戻り、負の遺産を手入れする為に
働き続けなければならなくなりました。
所有権どころか、地上権すらもっていない近隣住民の反対運動のために
望みを絶たれ、望みもしない山林の手入れを強いられるAさん
景観を守るという呪いの言葉の代償
昔は林業として山を手入れし景観を保つことができていたようです。
現在は林業単体ではなかなか存続が難しく廃業を余儀なくされる企業が多いです。
人間は変化を嫌う動物ですから、
「昔のままの景色がいい。」「変化を認めたくない」
という意見はよくわかります。
ただ、それを貫くためには「金・人・物」がいります。
それは誰かにしわ寄せがいってしまっていて、そのしわ寄せシロも日々なくなってきています。
ステイクホルダーでもない立場の人が大上段で反対運動などをやって
それがまかり通ってしまうよのなかはちょっと考えモノだと思います。
本当に景観を守りたいのであれば、このケースで言えばAさんの山林をみんなで守るべきなのかなと思います。
でもそこまでして景観を本気で守りたいと考える人はどのくらいいるのでしょう?
ただ単純に「知らないモノが近くにできるのが嫌だったとか」その程度ではなかったでしょうか。
これからの耕作放棄地・山林
「脱炭素社会」ということでなんでもかんでもソーラーってのもちょっと違うと思いますし、
なんでもかんでも反対ってのも違うと思います。
うちもいくつかの案件は反対で流れましたし、
また今でも続けられている案件は、地域に理解を頂いて進めています。
どちらかが善悪と考えると全く結論が出ませんが、相互理解が重要なのかなと考えています。
これからもうまく行くように進めていければと思います。
コメント
コロナ対応やマイバッグ運動と一緒ですね。
もはやマスコミは偏向意見以外の何物でもないのに、
田舎ほど、マスコミが流す情報を正と考えるヒトが多いこと多いこと。
衆愚政治どっぷりな現状をどうすれば良いのか。
私の思考力では、今のところ対策無しです。
もっとも、対策あっても、実現する力は無いのですが。
地域に入り込んでやっていくしかないかなーと思います。
ただ、新天地では入り込むまで一苦労ですし、入り込めないリスクもあり
なかなか重い腰があがりませんねー(笑)。