シンポジウムで感じた未来と現実

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京都大学と太陽光発電協会とによる共催シンポジウム
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/event/sympo2018-2

についての感想記事(その2)です。

シンポジウムで見えた未来

やっぱり、再認識した事として

これからの電力事業者に求められるのは

「調整力」

となりますね。

どうやら2050年の未来予想図としては、特高・高圧が50%で

低圧は50%のシェアを占めているようです。

蓄電池という調整力を兼ね備えた「特高・高圧」が供給コストで圧倒。

工業・商業地ではPPAをはじめとした自家消費型ソリューションが展開。

家庭でも卒FITの自家消費モデルが普及。

余剰電力はPtoP市場があるかんじですね。

そんな中で低圧発電所ってどうやって世の中に貢献しているんだろう??

今の制度からすると、蓄電池への参入障壁が高くなる一方で

なんとなく雁字搦めのレールの先に理想の未来が広がっているとは

ちょっと思えないのですが、

一体何を見て発電所運営をしていけばよいのでしょうか?

「15年返済したらバラ色の未来が待っている。」

と思っているのはあなただけで、現実はもっと別のものかもしれませんよ?

シンポジウムのキーワードからすると一番しっくりくるのが

VPP(Virtual Power Plant)内の1構成要素としての低圧発電所。

地域に対して、ニッチェな需要にオンデマンドで応えられる

「地域の蓄電池」

現状の制度のレールでは

「低圧は9時-15時にそのまま出力できたらええねん!」

「少数で意う事聞いてくれる、特高・高圧をコントロールするさかい!」

という感じですよね。

再エネの中で、最も参入障壁が低い低圧のくくりの中で、

蓄電池連系しやすい住宅にくらべ

時間がたつごとに力が発揮しにくくなる野立て

低圧ならではの貢献の仕方を見出したいものです。

シンポジウムで見えた現在

施工・運用、運用管理のグッドプラクティス

http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/wp-content/uploads/2019/03/2019kyosai-4.pdf

現状の施工の現実が書かれた内容ではないかと思います。

読むのにちょっと根気が要りますが、読みごたえはあります。

これは、編集者の視点なのかもしれませんが、

全般を通じて「コストカット」というキーワードが

常に前面にあり、

そこしか見てないんじゃないの?と思えてしまうところが

ちょっと残念でしたね。

慢性的な人手不足と困難な技術継承に技術の消失

今、うちでも起こっている様々な悲劇は

起こるべくして起こっている

と改めて実感しました。

こういう時代だからこそ、我々ブロガーが

より有益な情報を

より多く発信できるようにしたいと痛感しました。

一層勉強ですね。

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