太陽光発電所で問題が確定したらどうするか

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問題が起こったとして、その先どうしますかね・・・

「太陽光発電所を買おう」なんて人は、そもそもお金持ち。

最近では属性の高いサラリーマンの方ですよね。

まれに私レベルの雑草も参加していたりしますが、基本片手間でやられているので

「そもそも問題自体に気づかない人が多い」

そうですね、あまり詳しいことを学ぶ動機がないんですよね。

そして

「たとえ問題に気づいてもあまり気にしない」

お金は有り余るほどあるので、大事件化されないんですよね。

そして

「本業への悪影響を気にして泣き寝入りをする」

折角属性の高い本業があるのでここまで壊れたら元も子もないですよね。

そんなこんなで口をつぐんでいる人多いと思います。

だからオーナーは舐められてます。なので弊社は絶対に諦めません。

ここで紹介しているのが、今発覚している問題です。

まずは一番多きな1番についての対応ですね。

「契約前に説明されたように売電収益が出ない可能性が非常に高い、赤字だよ!!」

というのがそもそもの問題。

ただ、「売電収益が出ない可能性が非常に高い」というのが非常に厄介で、私自身は記録的な日照であった2018年8月がシミュレーション下振れだった時点で「おかしい」と確信していますが、「シミュレーション値は保障できませんねぇ」としらこく業者に居直られる可能性が高いからです。

数多くの業者さんに裏づけを取ったのですが、みなさんこうおっしゃいます。

「シミュレーション値下回るのはよっぽどだよ。」

発電所については、独自で調査し問題がないと結論付けました。

 売電阻害要因

  売電メータ      異常なし

電圧上昇抑制     なし

  温度上昇抑制     なし

  その他抑制      なし

パネル        異常なし

伝送路        異常なし

パワコン効率     異常なし

残る要因は「日照を含む環境による売電阻害」のみ

監視装置で毎日グラフをチェックしていますが、不自然な内容は検出できていません。

新米発電事業者ながらできることは全てやったつもりです。

これらの結果を総合して考えられるのは

「やっぱ、シミュレーションおかしい」

ということです。

訂正された業者シミュレーションを解析してみましょう。

計測地点:舞鶴 傾斜角5度 方位角15度

ドンピシャのデータはNEDOにはありませんので

計測地点:舞鶴 傾斜角10度 方位角15度  3.32kWh/m2

計測地点:舞鶴 傾斜角0度 方位角0度    3.22kWh/m2

この2つのデータから3.27kWh/m2という値を採用します。

ここでの理屈をつかって計算します。

3.27(kWh/m2)×0.156(m)×0.156(m)×60(個)×256(枚)× 0.165(%)×365(日)=73614.7(kWh)

業者シミュレーション値は72,058(kWh)つまり、NEDOとメーカの公式数値から2%

減衰させた値を最終の発電量としているようです。

契約前に渡されたシミュレーションの添付資料を確認したところどうやら

システム係数をこのように考えているようです。

パワコン変換係数 0.95 (5%)

温度による損失  0.95 (5%)

その他損失    0.98 (2%)

つまり12%の減衰がある計算としているようです。

異議ありますが、先に進みましょう。

業者シミュレーション値は72,058(kWh)は公式数値にシステム係数を考慮した値に10%を上振れする想定で発電量を上乗せして計算した数値という事がわかりました。

シミュレーション上振れの理屈としては、このようなものがあります。

測定地点やその年の日射量の差などがありますが、プラス・マイナスどちらにでも振れるため、プラス要因は下記が主な要因かと。

・パネル性能

パネルの出力は例えば270Wパネルだとメーカの検査工程で

270W以上を出力しているパネルを270Wとしているため、性能が若干上振れする。

※ただし、最近はパネルグレードの幅が小さいのでこの上振れがあまりない。

・システム係数

パワコンは5%

温度やその他損出を10%が見込まれており実際の損失がそこまでない場合は

上振れ要因となる。

このことから分かる内容としては

・第一発電所の設備自体、多くの上振れは期待できない。

パワコンの変換効率は95%シミュレーションと差異がなく

パネルは上位が275Wであり上振れする絶対数値が少ない。

・結構な影がかかるなど要因があるにもかかわらずシステム係数を

過小に評価しており、過積載によるピークカットについての考慮が

  されていない。

・その上で、10%の上振れする想定となっている。

これが、今までの調査で明らかになった内容です。

これで1番目の問題で起こっている事態についてほぼ理解できました。

結局

(明確)シミュレーションパラメータセットミス 5%上昇

(明確)シミュレーション上振れ想定      10%上昇

(不明確)システム係数、ピークカット分     5%上昇

15%~20%シミュレーション値が粉飾されているというのが結論ですね。

全て数値での裏づけが取れました。
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