第3回 線を繋ぐ

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第1回 発電所ってどうやって作るの?

からのブレークダウン(その2)です。

今回は線を繋ぐ編と連系をまとめて

太陽光発電所ってこんな感じなのですが、これを右から順番にやっていきます。

線を繋ぐ

パネルから系統までケーブルを繋いでいきます。

パネルは日光に当たると発電しますのでショートに十分注意しながら作業します。

端子加工などをする事が多いので、

延長ケーブルとパネルのケーブルを最後までつながずに

通電していない状況で作業しましょう。

そして最後に結線すれば比較的安全です。

パネルケーブル接続

ケーブルを設計どおりに繋いでいきます。

閉回路にしないように注意しましょう。

延長ケーブル敷設

パネルからパワコン間のケーブルを敷設します。

このあたりから施工方法の違いがでてきます。

※これはあくまで一例です。

1.電路の長さを測定

2.PVケーブルを巻き取り

3.保護用のPFD管などを取り付け

4.敷設

の順番で行います。

PVケーブルの巻き取り

直射日光が当たる部分や埋設する部分はPFD管で保護します。

(写真は既にケーブルはいっちゃってますが。。。)

アレイ側からケーブルの敷設

パワコン側の繋ぎこみをします。

(写真はPVケーブルを敷設しているとこですけど)

幹線接続

パワコン~分電盤間の繋ぎこみをします。

分電盤を作成

パワコンと繋ぎこみを行います。

建柱

引込ポールを立てます。

電力会社との分界点(うちの持ち物はスマートメータの手前までだけど

工事するのは引き込みポールの上まで・・・)

ポールの配線を先にしておいてから柱を建てます。

1.ポール建てるための穴を開ける

2.ポール建てる

3.セメントなどで埋める

(写真は自然の仕上がり(笑)のためにさいご固まる土で仕上げ(完全な趣味))

パワコンからのCVTケーブルを敷設して作業完了

整定値設定、運転前検査

系統連系前にパネルで発電した電気を使ってパワコンを立ち上げます。

パワコンの工場出荷設定から変更すべきところを変更します。

最後に連系前にできるチェックを行います。

・ストリングチェック(パネル開放電圧測定)

・絶縁抵抗測定

・接地抵抗測定

系統連系

電力会社さんが繋ぎこみをやってくれるので、発電所の始動(ブレーカON)をするぐらいです。

設計検証

最終調整です。

アレイやストリングレイアウトが正しく機能しているかどうか?

直列並列の設計思想が正しく効果を発揮しているかどうか?

正しく系統まで逆潮流しているかどうか?

墨出し、施工途中で「あれ?」と思って現地合わせしたとこが

ちゃんと効果しているかどうか?

数日の発電状況(電流、電圧、電力)状況を見ながら「調整」を繰り返します。

駆け足で解説しました。

これが一番外見で変化ある「施工」工程です。

次回は、一番大変、面倒、重要な準備作業を解説します。