【レビュー】10万円監視装置の実力

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Solar ReMonのデモ品を使ってみた

いろいろ俯瞰した記事が続きましたので、身近な記事を書いてみます。

ちょと前の事になりますが、ソーラーレモンのデモ品を借用しました。
https://secure.dp3.jp/SolarRemon/

ソーラーレモンとは、株式会社アーバンストリームさんの10万円以下で10年間通信費込みの監視装置です。
他の監視装置は末端価格30~50万円程度(工事費込み)ぐらいの価格帯が多い中、格安を誇る製品です。
いかに格安といえど、普通のサラリーマン(貧乏なほう)としてはお小遣い3ヶ月分でもフルセット揃いませんので、デモ品を借りてみました。
やり方はホームページにあるメールアドレスにデモ品の借用を申し込んで、
 ・借用申込書に署名捺印し返送
 ・保証金1万円+返送用の送料を振り込み
これでデモ機が借用できます。
デモ品のタイプを指定しませんでしたが、MINI5Bという5点監視用のソーラーパネルタイプの監視装置を借りることになりました。
製品バリエーションは5点/9点監視タイプと、電源をAC100/パネル+バッテリーとそれぞれ選べるようになっているのが基本みたいです。
電力契約が動力(3相機)の場合は5点監視タイプ、電灯(単相機)の場合はパワコン9点監視タイプとなると思います。

開封の儀&取り付けの儀

低圧で多いのは5.5kW×9台構成でしょうか。

太陽光発電所の電源構成によりますが、ACコンセントありの場合はAV100Vタイプでよいと思います。
ACコンセントなしの場合はパネル+バッテリーという構成も取れるようです。
うちに届いたのは、 パネル+バッテリーという構成でした。
IMG_20180922_142549

届いた製品を見ると、かなり小さいイメージですね。IMG_20180922_142729

組み立ては簡単です。クランプとバッテリーとソーラーパネルを本体につなぐだけです。

IMG_20180923_092638

太陽光発電所につけて見ました。
各パワコンの分岐ブレーカにクランプをつけていきます。
9点監視の場合はちょっとワチャとなるかもしれませんが、分電盤に収まるサイズになっているようです。

くれぐれも、よくわからない方は販売業者さんか施工業者さんに依頼してくださいね。

主幹ブレーカとか間違えて触ったら命にかかわりますので、くれぐれも慎重に作業してくださいね。

IMG_20180923_093134

バッテリーを画面左奥にソーラーレモン本体を手前に置く形で収納(仮置き)しました。

IMG_20180923_101821

通信はLTE(無線)ですので分電盤内に入れるのはどうかな??というところはありますが、試したところ電波強度は1/5でぎりぎり電波届いている感じでした。

IMG_20180923_101848

分電盤への配置が苦しい時は、このサイズぐらいのプラボックスに格納することで何とかできると思います。

プラボックスは、有名なタカチ電機工業とかのものにケーブルグランド開けてもらえばOKかと思います。

よくわからない方は「監視装置は支給するので付けてもらえますか?」と販売業者さんに相談してみるとよいと思います。

画面を見てみた

設置後の監視画面については、こんな感じです。
見えるのは、「パワコンの交流電流」「バッテリー電圧」「温度」です。
データ更新は30分ごとです。
SolarRemon

必要最低限の機能のみに絞ったというこの製品
できることは「太陽光発電所(パワコン)の死活監視」です。
Web画面での表示とメール発報があります。

使ってみた感想

 遠隔監視の目的として太陽光発電所の死活監視だけに特化して作られています。
発電に問題があれば半日程度でメールが発報します。
当日に駆けつけしてもらえるレベルなので遠隔監視の意味は十分あります。
遠隔監視でグラフが見えます。最低限という意味ではこれで十分ですね。
クランプで監視の値の精度が多少悪かろうが、そもそもパワコンが動いている/動いていない/値が少ないかもぐらいのレベルで判定できれば最低限事は足りる訳ですからこれで十分と言えます。
「金がなければコレにしろ、機能が欲しけりゃ高いの買え!!」
 ということなんでしょうね。まさに、質実剛健って感じですが(笑)
というわけで、このSolar ReMonを使うのにむいている人は
 ・太陽光発電所の監視がとりあえずできればいい人
 ・できるだけ太陽光発電所のコストを下げたい人
逆に向いていない人は
 ・発電量、売電料金など細かい事をリアルタイムで知りたい人
 ・いろいろな監視をしたい人
でしょうかね。

驚きのコスパ

例えば、単相5.5kW×9台の低圧発電所の場合

SolarRemon Mini 9A ¥85,040

電流センサ×8個   ¥12,960

必要のようですので、¥98,000で分電盤にブチ込むのが最安値になると思います。

プラボックスを付けて、周辺の電気工事したとして自力なら¥120,000でお釣りが来るレベルですね。

20年間のコスパを考えたら、通常の監視装置は1回取替えが必要なので100万円弱するとして、SolarRemonは25万円で行けますので、複数発電所に対応するとしたら1基あたり50万円~75万円ぐらいの差が出るのは結構デカイと思います。
そのかわり、保証期間は半年のようです。
こちらもコストの代わりに「初期不良でなければ、あきらめてもう1台買ってね」という質実剛健さですね。
故障が怖い方は、初期費用ケチらずにプラボックスを準備してパネル下の温度が上がらない場所に設置する事をお勧めします。

いいなと思った方は

メーカーか代理店に直接ご連絡ください。

この記事はあくまで個人の使用レビューであり、SolarRemonに関する一切の事項に責任を負いませんのであしからずご了承下さい。
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